ハーフ判カメラ再び入手です。
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キヤノンデミEE17です。デミ(Demi)はフランス語で「半分」という意味だそうです。
オリンパスペンがハーフサイズを「ペンサイズ」と名付けていたのに対して、キヤノンは「デミサイズ」として対抗したとも受け取れます。
昭和42年1966年に発売されたキヤノンのハーフ判カメラの最高級機という位置づけだったようです。当時の価格が17000円。
分割巻き上げも可能なレバー巻上げ、Cds露出計搭載、シャッター優先オート搭載、セイコーのレンズシャッターはB、1/8~1/500秒まで可能。
レンズはSH30㎜F1.7、絞りも1.7~16まで自在に変更可能。
そしてセルフタイマーも内蔵されています。
ファインダー内表示もオート時は絞り値が指針で表示され、ピントは目測ながら、ファインダー下部にイラストによるゾーン表示がヘリコイドと連動した指針で表示されると言う、まさにデラックス仕様でした。
角の取れた丸みのあるデザインは、当時としてはかなりおしゃれな感じだったのではないでしょうか?
そんな、かつての上級機もジャンクで1000円・・・レンズキャップ、純正のUVフィルター、ベトベトに汚れたハンドストラップ付きでした。
電池室が固着、とのこと。
外観も経年による汚れ少々、シャッターは全速動いていました。
レンズには糸カビ。分解クリーニングすれば取れそうな感じ。
なんとか救えそうな感じでしたので、「救済」しました(^_^;)
オリンパスペンの大きさに慣れると、このデミEE17は大きい。
フジカハーフほどでは無いにしても・・・
外装カバーはアルミ製で、ちょっと軟な感じ。ぶつけると簡単に凹みそうです。
仕上げは、当時はパール仕上調でかっこいいと受け取られていたようです。
シボ革のパターンも、荒目の感じで独特ですね。
ただ・・・
オリンパスペンシリーズの大きさに慣れてしまうと、やはり「大きく重い」という感じは否めません。
なんか優等生的なまとめ方で・・・いや、良く出来ているんですよ。
でも、盛り込み過ぎてなんか面白味に欠けると言うか・・私の中では少し距離を置いて付き合いたい感じです。ハーフの意味ある?と思えてならないのです。
使ってみたら気持ちも変わるかもしれないので、この位にしておきます。
これのライバルはフジカハーフやコニカアイ、オリンパスペンD3かEED辺りになるのかな?
あとは、アイレットがないので、ネックストラップを付けて、カメラを肩からかけて携帯する事が出来ないのがいただけないです。
底面の三脚ネジ穴に取り付ける、ハンドストラップ仕様なんですよね。
片手でぶらぶら携帯するにはちょっと重くないかい?ずっと持っていたら疲れちゃうよ。
うーん。
まあファーストインプレッションはこのくらいで、いずれ分解整備して、定評のあるレンズの描写を試したいと思います。